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第19話 「癒着する神器の欠片」

Autor: 詩乃宮
last update Fecha de publicación: 2026-07-16 11:00:33

 それは突然の殺害予告。ヴィクトは半歩後ずさった。だが、クロムも半歩近づいてくる。

 直感する。逃げなければヤバい。でも、逃げても背中から斬りつけられる。

 そんな絶体絶命の状況に息が詰まる。

 殺されてもAWMに24時間ログインできなくなるだけ、そんなことは分かっている。

 だけど、あの剣にだけは絶対に切られてはいけない気がした。

 クロムとヴィクトのにらみ合いが続く。だが、次の瞬間だった。

「ぐっ、がっ、ぁっ……」

 クロムが苦しみだす。剣を杖代わりに立っているのもやっとな状況で。そして、クロムは黒い靄となって消えていくのだった。

「な、なんだったんだ……」

 呆然としながらヴィクトは零す。そんなヴィクトの頭上からは実況解説役の声が響いた。

『ゲームはあと1分!悔いのないようにポイントを集めろぉぉぉおおおおおッ!』

「ヤバっ」

 ヴィクトは駆け出す。ブロー

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     ———3日後。 あの日双鹿から出された条件は神器の欠片というか統治権を渡すにふさわしい難易度をしていた。〝3日後にマザーグースでオルドデウス主催のイベントが開かれるわ〟〝イベントの名前は「我々は不思議の国の夢を見るか?」〟〝そのイベントの上位報酬、黒星海の万年筆と交換でどうかしら?〟 正直、イベントの難易度とかそう言うことは一切分からなかった。だけど、あの双鹿が欲しいと思うものなのだ、それはそれは高価もしくはレアリティが高いモノなのだろう。〝確かにそれなら統治権と見合うな〟 そう納得をしたヴィクトはお菓子の国・マザーグースのイベント「我々は不思議の国の夢を見るか?」に挑むこととなった。--------------------------------------------------------------- イベントはマザーグース全体を使って行われる。だが、平等性を保つために参加者は全員マザーグースの中央広場に集まりゲーム開始時にランダムに転移させられることとなっていた。 ヴィクトは緊張をしながら、イベントのルールを読み込んでいた。(えー……イベントは街中にポップするボスとのレイド戦で……) 周囲の人間は和気藹々と4~5人で固まっている人間が多いせいで、浮くこと浮くこと。 ヴィクトは成人式のぼっちのトラウマを想起しては深呼吸を深くした。(レイドボスへの与えたダメージでポイントが加算されていって、イベント最終段階での所持ポイントを元にランキングを集計……) なんというか分かりやすいお祭りイベント、という気がした。そして、同時に双鹿は絶対に主催しないタイプのイベントだな、と。(今の装備でどこまでやれるかだなー……) 現在の装備はアザカから貰ったアウリュッド製の装備。だが……レアリティは☆5と最大レアリティ☆13に比べれば

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